有島 武郎

潮霧

旧字旧仮名 約3,789字・読了目安8分

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南洋に醗酵して本州の東海岸を洗ひながら北に走る黒潮が、津輕の鼻から方向を變へて東に流れて行く。樺太の氷に閉されてゐた海の水が、寒い重々しい一脈の流れとなつて、根室釧路の沖をかすめて西南に突進する。而してこの二つの潮流の尅する所に濃霧が起こる…

作品情報

初出「時事新報 第11839號~第11841號」1916(大正5)年8月1日~3日
分類NDC 913
公開日2005-12-11
最終更新2014-09-18
底本 「有島武郎全集第二卷」筑摩書房
入力鈴木智子
校正土屋隆

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