有島 武郎

カインの末裔

新字新仮名 約36,660字・読了目安73分

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(一) 長い影を地にひいて、痩馬の手綱を取りながら、彼れは黙りこくって歩いた。大きな汚い風呂敷包と一緒に、章魚のように頭ばかり大きい赤坊をおぶった彼れの妻は、少し跛脚をひきながら三、四間も離れてその跡からとぼとぼとついて行った。 北海道の冬…

作品情報

初出「新小説」1917(大正6)年7月
分類NDC 913
公開日2000-03-04
最終更新2014-09-17
底本 「カインの末裔 クララの出家」岩波文庫、岩波書店
入力鈴木厚司
校正地田尚

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