岡本 綺堂

両国の秋

新字新仮名 約62,031字・読了目安124分

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一 「ことしの残暑は随分ひどいね」 お絹は楽屋へはいって水色の𧘕𧘔をぬいだ。八月なかばの夕日は孤城を囲んだ大軍のように筵張りの小屋のうしろまでひた寄せに押し寄せて、すこしの隙もあらば攻め入ろうと狙っているらしく、破れた荒筵のあいだから黄…

作品情報

分類NDC 913
公開日2000-06-16
最終更新2014-09-17
底本 「江戸情話集」光文社時代小説文庫、光文社
入力tatsuki
校正かとうかおり

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