織田 作之助

経験派

新字新仮名 約304字・読了目安1分

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彼は小説家だった。下手な小説家だった。その証拠に実感を尊重しすぎた。 彼は掏摸の小説を構想した。が、どうも不安なので、掏摸の顔を見たさに、町へ出た。 ところが、一人も掏摸らしい男に出会わなかった。すごすご帰りの電車に乗って、ふと気がつくと、…

作品情報

分類NDC 913
公開日2009-10-07
最終更新2014-09-21
底本 「定本織田作之助全集 第六巻」文泉堂出版
入力桃沢まり
校正小林繁雄

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