田中 貢太郎

あかんぼの首

新字旧仮名 約8,338字・読了目安17分

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一 赤インキの滲んだやうな暑い陽の光があつた。陽の光は谷の下の人家の塀越しに見える若葉を照らしてゐた。若葉の中には塩竈桜か何かであらう、散り残りの白いあざれたやうな花弁があつて、それが青味だつて吹いて来る風に胡蝶のやうにちらちらと散つた。花…

作品情報

分類NDC 913
公開日2009-09-10
最終更新2014-09-21
底本 「伝奇ノ匣6 田中貢太郎日本怪談事典」学研M文庫、学習研究社
入力川山隆
校正門田裕志

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