田中 貢太郎

牡蠣船

新字旧仮名 約4,543字・読了目安9分

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秀夫は凭れるともなしに新京橋の小さなとろとろする鉄の欄干に凭れて、周囲の電燈の灯の映つた水の上に眼をやつた。重どろんだ水は電燈の灯を大事に抱へて動かなかつた。それは秀夫に取つては淋しい眼に見える物が皆あされたやうに思はれる晩であつた。橋の上…

作品情報

分類NDC 913
公開日2009-09-13
最終更新2014-09-21
底本 「伝奇ノ匣6 田中貢太郎日本怪談事典」学研M文庫、学習研究社
入力川山隆
校正門田裕志

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