林 不忘

早耳三次捕物聞書

02 うし紅珊瑚

新字新仮名 約10,953字・読了目安22分

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一 人影が動いた、と思ったら、すうっと消えた。 気のせいかな、と前方の暗黒を見透しながら、早耳三次が二、三歩進んだ時、橋の下で、水音が一つ寒々と響き渡った。 はっとした三次、欄干へ倚って下を覗いた。大川の水が星を浮かべて満々と淀み、※[#「…

作品情報

分類NDC 913
公開日2008-08-10
最終更新2014-09-21
底本 「一人三人全集Ⅰ時代捕物釘抜藤吉捕物覚書」河出書房新社
入力川山隆
校正松永正敏

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