林 不忘

平馬と鶯

新字新仮名 約10,403字・読了目安21分

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鶯の宿 麗かな春の日である。 野に山に陽の光が、煙のように漂うのを見るともなしに見ながら、平馬は物思いに沈んで歩いていた。振り返ると、野路の末、雑木林の向うの空に、大小の屋根が夢の町のように浮んで、霞に棚引いているのが見える。平馬の藩である…

作品情報

初出「少年倶楽部」1927(昭和2年)2月
分類NDC K913
公開日2005-06-03
最終更新2014-09-18
底本 「一人三人全集Ⅰ時代捕物釘抜藤吉捕物覚書」河出書房新社
入力大野晋
校正松永正敏

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