林 不忘

釘抜藤吉捕物覚書

07 怪談抜地獄

新字新仮名 約17,467字・読了目安35分

この作品を読む Amazonで探す

一 近江屋の隠居が自慢たらたらで腕を揮った腰の曲がった蝦の跳ねている海老床の障子に、春は四月の麗かな陽が旱魃つづきの塵埃を見せて、焙烙のように燃えさかっている午さがりのことだった。 八つを告げる回向院の鐘の音が、桜花を映して悩ましく霞んだ蒼…

作品情報

初出「探偵文藝」1925(大正14)年5月
分類NDC 913
公開日2008-07-26
最終更新2014-09-21
底本 「一人三人全集Ⅰ時代捕物釘抜藤吉捕物覚書」河出書房新社
入力川山隆
校正松永正敏

林 不忘の他の作品

林 不忘の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。