林 不忘

釘抜藤吉捕物覚書

02 梅雨に咲く花

新字新仮名 約12,391字・読了目安25分

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一 「ちぇっ、朝っぱらから勘弁ならねえ。」 読みさしの黄表紙を伏せると、勘弁勘次は突っかかるようにこう言って、開けっ放した海老床の腰高越しに戸外を覗いた。 「御覧なせえ、親分。勘弁ならねえ癩病人が通りやすぜ――縁起でもねえや、ぺっ。」 「金…

作品情報

分類NDC 913
公開日2008-07-11
最終更新2014-09-21
底本 「一人三人全集Ⅰ時代捕物釘抜藤吉捕物覚書」河出書房新社
入力川山隆
校正松永正敏

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