小酒井 不木

初往診

新字新仮名 約1,652字・読了目安3分

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先刻から彼は仕事が手につかなかった。一時間ばかり前に、往診から戻って来た彼は、人力車を降りるなり、逃げ込むように、玄関の隣りにある診察室へ入ると、その儘室内をあちこち歩いて深い物思いに沈むのであった。 彼の胸はいま、立っても居ても居られない…

作品情報

分類NDC 913
公開日2010-04-23
最終更新2014-09-21
底本 「怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集」ちくま文庫、筑摩書房
入力川山隆
校正宮城高志

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