小酒井 不木

肉腫

新字新仮名 約3,528字・読了目安7分

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一 「残念ながら、今となっては手遅れだ。もう、どうにも手のつけようが無い」 私は、肌脱ぎにさせた男の右の肩に出来た、小児の頭ほどの悪性腫瘍をながめて言った。 「それはもう覚悟の上です」と、床几に腰かけた男は、細い、然し、底力のある声で答えた…

作品情報

初出「新青年」1926(大正15)年3月
分類NDC 913
公開日2010-04-23
最終更新2014-09-21
底本 「怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集」ちくま文庫、筑摩書房
入力川山隆
校正宮城高志

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