小酒井 不木

按摩

新字新仮名 約3,987字・読了目安8分

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コホン、コホンと老按摩は彼の肩を揉みながら、彼の吸う煙草の煙にむせんで顔をしかめた。少し仰向き加減に、首と右肩との角度を六十度ぐらいにして居るところを見ると、生れつきの盲人であるらしい。 郊外の冬の夜は静である。 「旦那はずいぶん煙草ずきで…

作品情報

初出「新青年 増刊号」博文館、1925(大正14)年8月号
分類NDC 913
公開日2010-04-20
最終更新2014-09-21
底本 「怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集」ちくま文庫、筑摩書房
入力川山隆
校正宮城高志

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