平林 初之輔

誰が何故彼を殺したか

新字新仮名 約11,460字・読了目安23分

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一 下田の細君が台所の戸を開けたときは、まだ夜があけてまもない時刻だった。 その朝は、東京に気象台はじまって以来の寒さだったことが、その日の夕刊で、藤原博士の談として報じられた程で、まるで雪のようなひどい霜だった。地べたは硝子をはりつめたよ…

作品情報

初出「新青年 八巻五号」1927(昭和2)年4月号
分類NDC 913
公開日2010-07-17
最終更新2014-09-21
底本 「平林初之輔探偵小説選Ⅰ〔論創ミステリ叢書1〕」論創社
入力川山隆
校正門田裕志

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