竹久 夢二

桜さく島

見知らぬ世界

新字旧仮名 約5,767字・読了目安12分

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路 青い野原のなかを、白い路がながく/\つヾいた。 母とも姉とも乳母とも、いまはおぼえもない。 おぶさつたその女が泣くので、私もさそはれてわけはしらずに、ほろ/\泣いてゐた。 女の肩に頬をよせると、キモノの花模様が涙のなかに咲いたり蕾んだり…

作品情報

分類NDC 911
公開日2005-09-14
最終更新2014-09-18
底本 「桜さく島 見知らぬ世界」洛陽堂
入力土屋隆
校正田中敬三

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