田山 花袋 、田山 録弥

父親

新字旧仮名 約4,961字・読了目安10分

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一 多喜子は六歳の時に此処に来たことがあるさうであるけれども、さうした覚えは少しもなかつた。石段になつてゐるやうな坂の両側に宿屋だの土産物を売る店だのが混雑と並んでゐて、そのところところから温泉の町のしるしである湯気がぱつと白く夜の空気を隈…

作品情報

初出「令女界 第四巻第八号」1925(大正14)年8月1日
分類NDC 913
公開日2018-10-17
最終更新2018-09-28
底本 「定本 花袋全集 第二十二巻」臨川書店
入力tatsuki
校正津村田悟

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