中秋の頃
新字旧仮名 約4,381字・読了目安9分
芭蕉の葉が破れ始めた。これでも、秋がもう深くなつたことが思はれる。朝、目が覚めると虫の音がさびしく聞えてゐる。それが言ふに言はれない詩興を促がす。 これからは書ける時だなどと思ふ。その癖、毎年碌なものを書いたためしもなく過ぎて来た。二十五六…
作品情報
| 初出 | 「文章世界 第十二巻第十号」1917(大正6)年10月1日 |
|---|---|
| 公開日 | 2022-09-10 |
| 最終更新 | 2022-08-27 |
| 底本 | 「定本 花袋全集 第二十四巻」臨川書店 |
| 入力 | 特定非営利活動法人はるかぜ |
| 校正 | hitsuji |
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