永井 荷風

十日の菊

新字新仮名 約7,037字・読了目安14分

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一 庭の山茶花も散りかけた頃である。震災後家を挙げて阪地に去られた小山内君がぷらとん社の主人を伴い、倶に上京してわたしの家を訪われた。両君の来意は近年徒に拙を養うにのみ力めているわたしを激励して、小説に筆を執らしめんとするにあったらしい。 …

作品情報

分類NDC 914
公開日2010-04-16
最終更新2021-02-04
底本 「荷風随筆集(下)〔全2冊〕」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正阿部哲也

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