永井 荷風

巷の声

新字新仮名 約3,186字・読了目安6分

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日々門巷を過る物売の声もおのずから時勢の推移を語っている。 下駄の歯入屋は鞭を携えて鼓を打つ。この響は久しく耳に馴れてしまったので、記憶は早くも模糊として其起源のいつごろであったかを詳にしない。明治四十一年の秋、わたくしが外国から帰って来た…

作品情報

分類NDC 915
公開日2010-02-04
最終更新2014-09-21
底本 「日和下駄 一名 東京散策記」講談社文芸文庫、講談社
入力門田裕志
校正仙酔ゑびす

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