吉田 絃二郎

八月の霧島

新字旧仮名 約10,363字・読了目安21分

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夜の汽車から浪に映る宮島の燭を見ようと思つてゐたが、旅の疲れですつかり眠つてしまつて、眼がさめたころは夜はすでに明けてゐた。中国特有の低い砂山の松の間には赤い百合の花が咲いてゐた。芒の穂につつまれた磯の、広い塩田には朝の露が重く、まだ人の影…

作品情報

分類NDC 915
公開日2012-12-29
最終更新2014-09-16
底本 「現代日本紀行文学全集 南日本編」ほるぷ出版
入力林幸雄
校正岩澤秀紀

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