三好 十郎

妻恋行

新字旧仮名 約16,754字・読了目安34分

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さびれ切つた山がかりの宿のはづれ、乗合自動車発着所附近。上手に待合小屋、下手に橋。奥は崖、青空遠く開け、山並が望まれる。 夏の終りの、もう夕方に近い陽が、明る過ぎる。よそ行きの装をした百姓爺の笠太郎が、手紙らしいものを右手に掴んで、待合の前…

作品情報

初出「新潮」1935(昭和10)年2月号
分類NDC 912
公開日2010-05-31
最終更新2014-09-21
底本 「三好十郎の仕事 第一巻」學藝書林
入力伊藤時也
校正伊藤時也、及川 雅

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