片山 広子

乾あんず

新字旧仮名 約2,346字・読了目安5分

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十坪に足りない芝庭である。ひさしく手を入れないので一めんに雑草が交つて野芝となつてしまつた。しかし野も林も路もすべての物が青む季節になれば、野芝の庭もめざましく青い。庭のまん中よりやや西に寄つて一本のいてふの樹が立つてゐる。心をきり落したの…

作品情報

初出「美しい暮しの手帖 一号」暮しの手帖社、1948(昭和23)年9月
分類NDC 914
公開日2010-11-12
最終更新2014-09-21
底本 「燈火節」月曜社
入力竹内美佐子
校正伊藤時也

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