葛西 善蔵

血を吐く

旧字旧仮名 約3,929字・読了目安8分

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おせいが、山へ來たのは、十月二十一日だつた。中禪寺からの、夕方の馬車で着いたのだつた。その日も自分は朝から酒を飮んで、午前と午後の二囘の中禪寺からの郵便の配達を待つたが、當てにしてゐる電報爲替が來ないので、氣を腐らしては、醉ひつぶれて蒲團に…

作品情報

分類NDC 913
公開日2009-11-18
最終更新2014-09-21
底本 「子をつれて 他八篇」岩波文庫、岩波書房
入力蒋龍
校正林幸雄

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