中原 中也

分らないもの

新字旧仮名 約5,677字・読了目安11分

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一 「福岡から、お客様がみえました」――さういふ下女の取次ぎの言葉を聞いた時から、彼は脅えてゐなくちやならなかつた。 福岡の客つて、それは彼の内の親類端だつたんだが、非常なブルヂョアであるのだ。そしてその客である奥さんは、彼をよく知つてゐな…

作品情報

分類NDC 913
公開日2018-02-04
最終更新2018-04-25
底本 「新編中原中也全集 第四巻 評論・小説」角川書店
入力村松洋一
校正shiro

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