島崎 藤村

犬

新字旧仮名 約4,705字・読了目安9分

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此節私はよく行く小さな洋食屋がある。あそこの鯛ちり、こゝの蜆汁、といふ風によく猟つて歩いた私は大きな飲食店などにも飽き果てゝ、その薄汚い町中の洋食屋に我儘の言へる隠れ家を見つけて置いた。青く塗つた窓際には夏からあるレエスの色の褪めたのが掛つ…

作品情報

初出「中央公論」1913(大正2)年1月
分類NDC 913
公開日2018-03-25
最終更新2018-02-25
底本 「筑摩全集類聚 島崎藤村全集第五巻」筑摩書房
入力林幸雄
校正岩尾葵

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