或夜
旧字旧仮名 約6,007字・読了目安12分
季子は省線市川驛の待合所に入つて腰掛に腰をかけた。然し東京へも、どこへも、行かうといふ譯ではない。公園のベンチや路傍の石にでも腰をかけるのと同じやうに、唯ぼんやりと、しばらくの間腰をかけてゐやうといふのである。 改札口の高い壁の上に裝置して…
作品情報
| 初出 | 「勲章」扶桑書房、1947(昭和22)年5月10日 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2010-10-18 |
| 最終更新 | 2016-02-21 |
| 底本 | 「葛飾こよみ」毎日新聞社 |
| 入力 | H.YAM |
| 校正 | 米田 |
永井 荷風の他の作品
底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。