永井 荷風

町中の月

新字旧仮名 約2,748字・読了目安5分

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灯火のつきはじめるころ、銀座尾張町の四辻で電車を降ると、夕方の澄みわたつた空は、真直な広い道路に遮られるものがないので、時々まんまるな月が見渡す建物の上に、少し黄ばんだ色をして、大きく浮んでゐるのを見ることがある。 時間と季節とによつて、月…

作品情報

分類NDC 914
公開日2010-01-06
最終更新2014-09-21
底本 「日本の名随筆58 月」作品社
入力門田裕志
校正noriko saito

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