永井 荷風

曇天

新字新仮名 約6,003字・読了目安12分

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衰残、憔悴、零落、失敗。これほど味い深く、自分の心を打つものはない。暴風に吹きおとされた泥の上の花びらは、朝日の光に咲きかける蕾の色よりも、どれほど美しく見えるであろう。捨てられた時、別れた後、自分は初めて恋の味いを知った。平家物語は日本に…

作品情報

初出「帝國文學 第拾五卷第三」大日本圖書、1909(明治42)年3月
分類NDC 914
公開日2021-05-12
最終更新2021-04-27
底本 「21世紀の日本人へ 永井荷風」晶文社
入力きりんの手紙
校正入江幹夫

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