永井 荷風

向島

新字新仮名 約2,042字・読了目安4分

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隅田川の水はいよいよ濁りいよいよ悪臭をさえ放つようになってしまったので、その後わたくしは一度も河船には乗らないようになったが、思い返すとこの河水も明治大正の頃には奇麗であった。 その頃、両国の川下には葭簀張の水練場が四、五軒も並んでいて、夕…

作品情報

分類NDC 914
公開日2010-04-11
最終更新2014-09-21
底本 「荷風随筆集(上)」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正阿部哲也

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