岡本 かの子

とと屋禅譚

新字新仮名 約6,214字・読了目安12分

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一 明治も改元して左程しばらく経たぬ頃、魚河岸に白魚と鮎を専門に商う小笹屋という店があった。店と言っても家構えがあるわけでなく鮪や鮫を売る問屋の端の板羽目の前を借りて庇を差出し、其の下にほんの取引きに必要なだけの見本を並べるのであった。それ…

作品情報

分類NDC 913
公開日2010-03-23
最終更新2014-09-21
底本 「岡本かの子全集5」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正noriko saito

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