林 芙美子

帯広まで

新字新仮名 約13,627字・読了目安27分

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水気の多い南風が吹いていて、朝からごろごろ雷が鳴っていた。昼から雨になった。伊代は九太から手切れの金だと云って貰った四拾円の金を郵便局に貯金に行った。雨の中を傘もささずに歩きながら、伊代は足が地につかないような、ふわふわした気持ちであった。…

作品情報

初出「文藝春秋」1936(昭和11)年11月
分類NDC 913
公開日2012-04-16
最終更新2014-09-16
底本 「北海道文学全集 第12巻」立風書房
入力林幸雄
校正岩澤秀紀

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