葛西 善蔵

湖畔手記

旧字旧仮名 約21,587字・読了目安43分

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たうとうこゝまで逃げて來たと云ふ譯だが――それは實際悲鳴を揚げながら――の氣持だつた。がさて、これから一體どうなるだらう、どうするつもりなんだらうと、旅館の二階の椅子から、陰欝な色の湖面を眺めやつて、毎日幾度となく自問自答の溜息をついた。海…

作品情報

分類NDC 913
公開日2011-05-19
最終更新2014-09-16
底本 「子をつれて」岩波文庫、岩波書店
入力川山隆
校正門田裕志

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