伊庭 心猿

九月朔日

旧字旧仮名 約1,517字・読了目安3分

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市電は、三筋町で二三人おろすと、相變らず單調な音をきしらせ、東に向つてのろのろと進んだ。なまぬるい風、灼けつくやうな舗道のてりかえし。――その時である。まだ停留所までだいぶあるのに、車體が左右に大きく横搖れして、急に停つた。 乘客は、いつせ…

作品情報

初出前半の(三一・九)「春燈 第十一巻第九号」春燈社、1956(昭和31)年9月1日
分類NDC 914
公開日2019-09-01
最終更新2019-08-30
底本 「繪入墨東今昔 心猿第二隨筆集」葛飾俳話会
入力H.YAM
校正きりんの手紙

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