小川 未明

風はささやく

新字新仮名 約6,803字・読了目安14分

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高窓の障子の破れ穴に、風があたると、ブー、ブーといって、鳴りました。もう冬が近づいていたので、いつも空は暗かったのです。まだ幼年の彼は、この音をはるかの荒い北海をいく、汽船の笛とも聞きました。家から外へ飛び出して、独り往来に立っていると、風…

作品情報

初出「人民戦線」1946(昭和21)年5月号
分類NDC K913
公開日2017-05-28
最終更新2017-04-19
底本 「定本小川未明童話全集 13」講談社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正酒井裕二

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