永井 荷風

にぎり飯

新字旧仮名 約7,393字・読了目安15分

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深川古石場町の警防団員であつた荒物屋の佐藤は三月九日夜半の空襲に、やつとのこと火の中を葛西橋近くまで逃げ延び、頭巾の間から真赤になつた眼をしばだゝきながらも、放水路堤防の草の色と水の流を見て、初て生命拾ひをしたことを確めた。 然しどこをどう…

作品情報

分類NDC 913
公開日2011-03-10
最終更新2014-09-16
底本 「ふるさと文学館 第一三巻 【千葉】」ぎょうせい
入力H.YAM
校正米田

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