岩本 素白

野の墓

新字旧仮名 約2,503字・読了目安5分

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流離のうちに秋が来た。まだ彼岸だといふのに、ある朝、合服を着て往来へ出たら、日蔭の片側が寒くて、われ知らず日の当る方を歩いて居た。やはり信濃路だなと思つた。毎朝見る姨捨山の姿がくつきりとして来て、空はいよ/\青かつた。 この町へ来てもう三月…

作品情報

分類NDC 914
公開日2012-01-09
最終更新2014-09-16
底本 「日本の名随筆55 葬」作品社
入力門田裕志
校正noriko saito

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