吉川 英治

宮本武蔵

06 空の巻

新字新仮名 約247,289字・読了目安495分

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普賢 一 木曾路へはいると、随所にまだ雪が見られる。 峠の凹みから、薙刀なりに走っている白い閃きは、駒ヶ岳の雪のヒダであり、仄紅い木々の芽を透かして彼方に見える白い斑のものは、御岳の肌だった。 だがもう畑や往来には、浅い緑がこぼれている。季…

作品情報

分類NDC 913
公開日2013-02-25
最終更新2014-09-16
底本 「宮本武蔵(五)」吉川英治歴史時代文庫18、講談社 / 「宮本武蔵(六)」吉川英治歴史時代文庫19、講談社
入力門田裕志
校正仙酔ゑびす

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