妹尾 アキ夫

凍るアラベスク

新字新仮名 約10,488字・読了目安21分

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一 風の寒い黄昏だった。勝子は有楽町駅の高い石段を降りると、三十近い職業婦人の落着いた足どりで、自動車の込合った中を通り抜けて、銀座の方へ急いだ。 勝子は東京郊外に住んではいても、銀座へは一年に一度か二度しか来なかった。郊外の下宿から、毎日…

作品情報

初出「新青年」博文館、1928(昭和3)年1月
分類NDC 913
公開日2013-01-01
最終更新2014-09-16
底本 「「新青年」傑作選 幻の探偵雑誌10」光文社文庫、光文社
入力川山隆
校正noriko saito

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