牧野 信一

秋雨の絶間

新字旧仮名 約2,905字・読了目安6分

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一 一降り欲しいとのぞんだ夏の小雨が、終日降り続いて、街の柳に煙つたかとみると、もうそれは秋雨と呼ばなければならない。軽く軽く絹糸のやうに降つてゐる小雨の音は、小声で唱歌を唄つてゐる綾子の――丁度その雨のやうに美しい音律にも消されて、たゞ静…

作品情報

初出「少女 第八十一号(鳩ちやん号 九月号)」時事新報社、1919(大正8)年8月6日
分類NDC K913
公開日2011-07-04
最終更新2014-09-16
底本 「牧野信一全集第一巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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