悲しき項羽
新字旧仮名 約2,223字・読了目安4分
一 紀元前二百五年、始皇帝の秦は二世に滅びて、天下は再び曇り勝となつた。四隣には密雲が重く垂れ、稲妻に羅星の閃く戦国の夜は、いつになつて明けるやら、見定めもつかなかつたが、忽として頭をもたげた項羽の一睨によつて、西楚の曙は闇の帷を切り落され…
作品情報
| 初出 | 「少年 第一九三号(平和記念号 九月号)」時事新報社、1919(大正8)年8月8日 |
|---|---|
| 分類 | NDC K913 |
| 公開日 | 2011-06-10 |
| 最終更新 | 2014-09-16 |
| 底本 | 「牧野信一全集第一巻」筑摩書房 |
| 入力 | 宮元淳一 |
| 校正 | 門田裕志 |
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