牧野 信一

嘆きの孔雀

新字旧仮名 約21,772字・読了目安44分

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一 ある寒い冬の晩のこと 随分寒い晩でした。私は宵の中から机の前に坐つて、この間から書かうと思つてゐるものを、今晩こそは書き出さうと、一所懸命に想を凝らして居りました。――ところが余り寒いのでついペンをとる筈の指先は火鉢の上を覆ふやうになつ…

作品情報

初出「少女 第八十六号(二月号)~第八十七号、第八十九号~第九十一号、第九十三号(九月号)」時事新報社、1920(大正9)年1月6日~2月、4月~6月、8月6日
分類NDC K913
公開日2011-06-20
最終更新2016-01-30
底本 「牧野信一全集第一巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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