牧野 信一

親孝行

新字旧仮名 約2,841字・読了目安6分

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「新一、遅くなるよ、さあお起き。」と耳もとで母の声――。おや夢かな、と思ふ途端、悲しくも夢ではなかつた。私は亀の子のやうに床の中にもぐつた儘、眼を開いた。――なさけない程眠かつた。即座に夢を見る、といふことが非常に容易な事だつた。――何も横…

作品情報

初出「少年 第二〇二号(魔の国ロシア号 六月号)」時事新報社、1920(大正9)年5月8日
分類NDC K913
公開日2011-06-16
最終更新2014-09-16
底本 「牧野信一全集第一巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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