牧野 信一

珠玉の如き

新字旧仮名 約534字・読了目安1分

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奥深い芸術の殿堂であつた。 山門をくゞり、径道をのぼつて、堂のほとりに達すると、常緑樹の翠の香が煙りの如く漂ふてゐた。 薄暗い廻廊を幾曲りして、(おゝこれは何といふ手のこんだ誤り易い、困難な、そして厄介な廊下であることよ。訪者は、ムカツ肚を…

作品情報

初出「新正統派 第一巻第八号(九月号)」新正統派社、1928(昭和3)年9月1日
分類NDC 914
公開日2011-09-04
最終更新2014-09-16
底本 「牧野信一全集第三巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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