牧野 信一

鞭撻

新字旧仮名 約2,150字・読了目安4分

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私は台所の隅へ駈けこむと、ながしもとで飯の仕度を手伝つてゐる母の袂にとり縋つて――仙二郎と一処に行くのは嫌だ、と云つた。が大声で喚くわけにもゆかず、たゞ無暗に鼻をならして駄々をこねた。 「どういふわけで、そんなに嫌なの……変だね。」母にさう…

作品情報

初出「象徴 第四巻第九月号」象徴社、1922(大正11)年9月1日
分類NDC 913
公開日2011-05-22
最終更新2014-09-16
底本 「牧野信一全集第一巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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