小栗 風葉

世間師

新字新仮名 約19,238字・読了目安38分

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一 それは私がまだ二十前の時であった。若気の無分別から気まぐれに家を飛びだして、旅から旅へと当もなく放浪したことがある。秋ももう深けて、木葉もメッキリ黄ばんだ十月の末、二日路の山越えをして、そこの国外れの海に臨んだ古い港町に入った時には、私…

作品情報

分類NDC 913
公開日2011-07-01
最終更新2014-09-16
底本 「日本文学全集88 名作集(一)」集英社
入力住吉
校正小林繁雄

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