片男波
新字新仮名 約3,298字・読了目安7分
降続きたる卯の花くだしようようはれて、かき曇りたる天もところどころ雲の切間を、朧なる五日の月は西へ西へと急ぐなり。千載茲許に寄せては返す女浪男浪は、例の如く渚を這上る浪頭の彼方に、唯形ばかりなる一軒立の苫屋あり。暮方より同じ漁師仲間の誰彼寄…
作品情報
| 初出 | 「文藝倶樂部 第二巻第九編臨時増刊 海嘯義捐小説」博文館、1896(明治29)年7月25日 |
|---|---|
| 公開日 | 2023-02-03 |
| 最終更新 | 2023-01-28 |
| 底本 | 「天変動く 大震災と作家たち」インパクト出版会 |
| 入力 | 持田和踏 |
| 校正 | noriko saito |
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