小川 未明

櫛

新字新仮名 約1,562字・読了目安3分

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町から少し離て家根が処々に見える村だ。空は暗く曇っていた。お島という病婦が織っている機の音が聞える。その家の前に鮮かな紫陽花が咲いていて、小さな低い窓が見える。途の上に、二人の女房が立って話をしている。 「この頃は悪い風邪が流行ますそうです…

作品情報

初出「文章世界」1908(明治41)年7月号
分類NDC 913
公開日2015-11-09
最終更新2016-04-03
底本 「文豪怪談傑作選 小川未明集 幽霊船」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正坂本真一

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