小川 未明

僧

新字新仮名 約11,316字・読了目安23分

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何処からともなく一人の僧侶が、この村に入って来た。色の褪せた茶色の衣を着て、草鞋を穿いていた。小さな磐を鳴らして、片手に黒塗の椀を持て、戸毎、戸毎に立って、経を唱え托鉢をして歩いた。 その僧は、物穏かな五十余りの年格好であった。静かな調子で…

作品情報

初出「新小説」1910(明治43)年9月号
分類NDC K913
公開日2020-07-21
最終更新2020-06-27
底本 「文豪怪談傑作選 小川未明集 幽霊船」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正坂本真一

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