中谷 宇吉郎

硝子を破る者

新字新仮名 約7,112字・読了目安14分

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汽車はあいかわらず満員である。 吹雪で遅れ遅れするので、駅には前からの乗客が溜って益々混雑をひどくするらしい。 やっと窓際の席がとれて、珍しいことと喜んだのも束の間、硝子が破れているので、雪を雑えた零下十度の風が遠慮なく吹き込んで来る。とて…

作品情報

初出「朝日評論」1946(昭和21)年8月1日
分類NDC 914
公開日2013-03-02
最終更新2014-09-16
底本 「中谷宇吉郎随筆集」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正川山隆

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