榎南 謙一

天瓜粉

新字新仮名 約480字・読了目安1分

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この兄が怖いか おぼつかなげな眼をおずおずさせて 母の胸にあとしざりする 久しぶりに会う兄は 柿いろの獄衣 その傍には 肉親の談話を書きとめている無表情の立会看守 世馴れた大人でさえ おびえるこのコンクリトの塀のなかへ よくやってきてくれた…

作品情報

初出「詩精神」1934(昭和9)年9月号
分類NDC 911
公開日2016-01-14
最終更新2015-12-24
底本 「日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)」新日本出版社
入力坂本真一
校正雪森

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